複線図って何なの!?技能試験の必須スキルの基礎を解説!!

実技 ①複線図

 

さて、実技対策をやって行きますー!

と言いながら、全くアップできていなかったので

この辺りでしっかりと解説していきましょう。

 

おまめ

今日の内容が、基本的な考え方になるらしいぞ!!

そもそも、複線図って何?

電気工事士を目指すにあたり

避けては通れないもの… それが、複線図です!

 

で、具体的に何を指すものかと言うと

  • 配線図法のひとつ
  • 実際に機器へ接続する配線本数を図示したもの

と定義されています。

 

筆記試験を受験された方は、既にご存知かと思いますが

  • リングスリーブの大きさ・個数の問題
  • 差し込みコネクタの差し込み本数・個数の問題

 

こういった問題を解くにあたり

建屋配線図から、実際に配線する電線本数を必死に探り探り導き出した、あれです!そう、アレ…。。

 

結局、建屋の配線図って言うのは

示したい情報は、施工方法や使用部材がメインとなっているので

実際に、”何本の電線がいるんだよ?”というのが パっと見では判断出来ない訳です。。

その為、実際に施工する際は

複線図を起こして、何本の線を接続するべきかを判断する訳ですね。考えた人凄いですねー。。

 

実際に複線図を書いてみよう!

1.機器の配置から

とりあえず、単相2線式100Vの回路で考えてみましょう。

 

  • 電気の供給ライン
  • 照明器具
  • 照明器具ON/OFF用 スイッチ

の3種を接続する場合を想定します。

上記が使用された配線図(単線図)は、下図の様なものです。 

 

 

上の単線図を複線図に変更するにあたり

先ずは、各機器を複線図作成用に記号化していきます!!

電源

今回は 単相2線式100V を使用するので

接地線(L:Live / 〇白丸)、及び非接地線(N:Neutral / ●黒丸)の2点を記載します。

丸の色 = 実際に使用される線色となります!!

 

プルボックス

プルボックスは、ボックスの形ではなく、中での配線様式を見たいので

点線の〇を記載します。

あくまで、ボックス内部での配線が見えやすい様に大きめに書きましょうね!

 

スイッチ

今回は、単純に照明をON/OFFする用途 = 2点スイッチですので

スイッチの絵を描きます。。 〇2つに 棒1つの、例のアレです!

2点スイッチ = 配線が2本接続できる様な絵であれば、何でもOKですよ。分かればいいんです!

 

照明

照明に関しては、記号のままでOKです!

 

機器配置

以上をまとめた、複線図記入のための機器配置は下図の様になります。

配置は一般的なものですが、皆さんが分かりやすい様に配置し直してもOKです!

(機器配置です)ここから、実際の配線を考えていきます!

では、実際に配線を記載していきましょう!

 

2.  接地側 配線から!

先ずは、接地側電線(N:白色)と 機器を接続する事を第一に考えましょう!

理由は、機器と接地線は直接繋がれる” からです。

 

後述しますが、スイッチ等の電路をON/OFFする用途の物以外は

必ず接地線とダイレクトに接続されますので、そこだけは覚えておきましょう!

 

ですので、先ずは図の様な線を引けると思います。

 

3. 非接地側の配線

次が、非接地側の配線ですが

こちらは、機器への電気供給をコントロールするための スイッチ類が直接配線されます。

これは、非接地側の電路をスイッチでOFFしておけば

万が一、手で触れた場合の感電を防げる為です。

 

ですので、機器への電気供給ライン=非接地側電線に対してスイッチが接続される…

というのがルールとなっています!覚えておきましょう。

よって、非接地側の配線は図の様になります。

あと少しですね!

4. 照明への配線

最後は、照明機器への電気供給ですが

前項で説明した、非接地線を遮断するためのスイッチの二次側を照明機器に配線します。

 

これは… イメージ出来ますよね?

 

当然、電気供給を行うスイッチと接続しないと照明はONしないですよね?

ですので、図の様に配線する事になります!

ちなみに、電流の流れを併せて書いてみました

こう図示すると、じっさいの電気の働き方のイメージがつきやすいのではないかな?

 

5. 接続点の記入

これで配線は全て繋ぎ終えたぞー!

よし、完璧っ!!  …じゃ、ないんです。。

 

実は、複線図にはまだ記載しないといけない項目が残ってるのです…

それが、“接続点”と呼ばれる物で

プルボックスの中で 実際の複数配線を1つにまとめる点です。

所謂、リングスリーブ、差込コネクタを使用する部分…という事です。

 

上図の様に、プルボックスの中に接続点を記入してみました!

おまめ

やったー!これで完成なのだっ!!

 

…はい、残念。。これでは不完全です。

スイッチと照明機器間の配線部分がNGです。

 

理由は、勘の良い方なら分かりますよね?

 

 

…そう、ここは 1本で直接配線出来ないからなんです!

他の部分に関しても、各機器〜プルボックス内へは

VVFの2芯、または3芯を使用して配線されていますよね?

図のイメージです↓↓↓

まさか、スイッチと照明の間だけ単芯のIV線で配線

…なんて効率の悪いこと絶対しませんよね? そう、全て多芯で配線するんです。

 

筆記試験で、この場所の必要最小限の芯数は? という問題が問われたのは

何芯の多芯ケーブルを何本使うか?を問うためのものだったんですね!

という訳で、接続点は下図が正解となります!

 

お疲れ様でした!

はい、初級編終了でございます!

一通りやってみましたが、いかがでしたか??

 

…最初は、取っつきにくいかもしれませんが

ルールさえしっかりと押さえてしまえば、何てことありません!

今日の例題をしっかりとイメージを付けて考えられる事が出来る様になれば

他の配線図を複線図に置き換える事も、きっと難しくなくなります!

 

一緒に頑張っていきましょう!! 私も頑張りますよ(^^)

おまめ

俺も頑張るぞー!!

  

次回も是非見てください!!

じゃ、またねー♪

 

 

【今日の一言】 個人的には、3路+4路スイッチの混合回路が鬼門です!!

 また解説挙げますね。

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